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【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.3″我々はまだ本当の群馬を知らない(Part2)Brise Audioをもっと知る!

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先月、高崎のTAGO STUDIO様のレポートをやった時、文末に

。。。。あと、タイトルにある「Part1」って、なんだ?。。。。

とあったのは、その時既にこちらへの訪問が決まっていたからなのです、
Brise Audio(ブリスオーディオ)
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同じ群馬県で、高崎市の隣町でもある玉村町というところに会社登記がありますので、先日弊社スタッフが車で中野から関越道に乗って向かいました!ナビを頼りに行くと、

Google

あ、あれ・・・どこ・・・?田園地帯で道に迷ってしまいました。ストリートビューを見ながら探すと、

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ありました!こちらの一軒家がブリスオーディオさんなのです。

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代表取締役社長の渡辺様と取締役の岡田様、おふたりに出迎えて頂き、早速中へ。「まずはどういう環境で音決めしているか、確かめて頂くのが良いでしょう」という事で通されたのは、ブリスの音決めの城でもある、試聴室。そこには・・・!ま、まさかこれは・・・!!

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Bowers&Wilkins 800D3

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昨年発売が開始された、B&Wだけでなく世界のリファレンススピーカーと言っても過言ではない「新800シリーズ」のフラッグシップモデル。少し前に導入された(群馬県で初らしいです)との事で、まだエージングは完ぺきではないそうなのですが。。。

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他にもdCS、LINN、Esotericなどが鎮座するセット。とはいえ、当然ですが機器ばかりではなく・・・(後述)

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早速一曲聴かせて頂きました。  うーむ、これは凄い。音場が目の前にしっかりと定位しながら全域にわたって切れのいいハイスピードな音、どこにも欠点などなさそうなサウンドが目の前に展開します。この試聴室も1Fで、地面からダイレクトに立ててあったガレージを改造したため床はフロートなどせず地面とダイレクトに接していて、800D3のエネルギーをがっちりと受け止めていられるとの事。

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800D3はクロスオーバーネットワークが熱を持つ(!)ため背面はアルミの放熱板となっています。電流供給するパワーアンプも大人一人を軽く超える重さで、1時間や2時間ではウォームアップが不足するため客来訪時には朝から電源を入れて温めておくとの事。

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このアンプを鳴らしたりするため、電源には特に凝っているとの事。試聴室内にダイレクトにブレーカーが、しかも各機器への配線は壁コンなんて接点を増やすことはせず直接独立接続しています!

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いやはや凄い音ですが、渡辺さん曰く「今のシステムだとCDの音は極限まで拾い出せるんですが、ハイレゾが未対応なため近々対策を立てます」そうです!聴いていた音源は、SACDですらない通常の16bit44.1kHzサンプリングのCDで鳴らした音。

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一通り聴き終えて、その試聴環境の圧倒的なレベルの高さに驚かされた状態でしたが、今回の目的を果たすため、お二人にインタビューさせて頂きました。

左:渡辺社長 右:岡田氏

左:渡辺社長
右:岡田氏

フジヤエービック(以下「エ」):ブリスオーディオ様は2016年の春のヘッドフォン祭に初登場以来、その性能の高さ、音の良さであっという間にポータブル系のオーディオファイルたちにも受け入れられるブランドとなりましたが、まずは御社の成り立ちなどを教えて頂けますか。

ブリスオーディオ(以下「ブ」):元々私(渡辺氏)はPCショップでPCのオリジナルDAWセットのようなものを組んでいたんです。そのうち、そのオリジナルDAWセットが内部配線によって最終的な音が違ってくることに気付きまして、そのうちDAW用バスボードのケーブル作成などをしはじめました。その後、六本木工学さんに勤務したりして、その頃からのお客さんが岡田さんです。

ブリスオーディオを立ち上げたのは、実は岡田さんから「高崎市内の倉庫スペースが競売に出ていたので試聴室作って、ついでに法人化して会社作りませんか?」と提案されて、なんですよ。で、その倉庫スペースが、今いるここです。BriseAudio008

エ:「ブリスオーディオ」とは、どいう意味ですか?

ブ:Briseはフランス語の「そよ風」です。人が心地よいと感じるような音の製品を作りたい、という想いを込めて命名しました。

エ:元々はスピーカーや電源などホームオーディオ系のケーブルを製作されていたそうですが、ポータブルオーディオ系製品を手掛けるようになった理由は?

ブ:ホームオーディオ関係でお付き合いのあったお客様から、ヘッドフォン用ケーブルのリクエストを受けるようになり作り始めました。お客様から噂を聞いて、青山時代のヘッドフォン祭にもよく出向いていたんですよ(笑)

エ:ヘッドフォン祭に来られて、何かピンとくるものがあったのでしょうか?

ブ:従来の私どもの顧客の方が行くようなオーディオイベントとの大きな差にショックを受けました。年齢層の違いはもとより、オーディオイベントなのにそこかしこに女性がいらっしゃって熱心に聴かれている事、来場客の熱気など・・・こんな世界があるんだ、と感じました。

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そこでヘッドフォン用ケーブルに取り組み始めましたが、当初は製品としての完成度を高めることを優先してきて、やっと納得がいくレベルになったかなという時点で初めてヘッドフォン祭に出展させて頂きました。

エ:ヘッドフォン祭初出展の際の印象はいかがでしたか?

ブ:弊社のケーブルは構造的にコストがかかるため「こんな値段でミニミニケーブルとか出して果たして受け入れてもらえるか?」と当初思っており、初出展時には一種の賭けとしてポータブル用としてはかなり高い価格帯で出したので批判の声が多いかと思ったらたくさんのお褒めを頂いたことに驚きました。また同時に多くのお客様からの真剣な質問を受けました、以前から知っていた方もいらっしゃいましたが初めて来られて試聴し、的確に音を捉えて質問されるお客様のレベルの高さと数の多さにも驚かされました。

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エ:ブリスオーディオのケーブルといえば「イイけど高い」と、「イイけどゴツイよコレ(笑)」とおっしゃるお客様が確かに多いですね。

ブ:ヘッドフォン祭などのイベントに出させてもらい、ポータブルオーディオマニアのお客様にも素晴らしい耳を持った方がたくさんいるとわかりました。当初はそういったお客様に対し、ポータブルだけではなく据置オーディオにも興味を持ってもらえないかと考え、据置オーディオのテイストを乗せたヘッドフォン用ケーブルをお勧めしてきました。なのでやっぱり・・・太いですよね(苦笑)

エ:そのあたり、今後はお客様のご要望に応えていくご予定はありますか?

ブ:特にイヤホン用ケーブルは取り回しを良くすること、これは認識していますので、実はこれ、春のヘッドフォン祭で出してみようかと思っているリケーブルなんですが・・・(と、試作品のMMCX<>4.4mm5極ケーブルを見せて頂く)

エ:おお!これはブリスさんとしては超細いですね!イヤホン用リケーブル全般から見ても細めの部類に入るレベルです。

ブ:まだホントに試作なので、現時点での写真公開はちょっとご遠慮頂きたいと。。。STD001シリーズが生産完了となり、それに代わる新製品として現在練り上げています。今回は ヘッドフォン・イヤホンに適した専用の線材を使うようにしたことと、これまでの据置用ケーブルとは違ったコンセプトを取り入れて作成する予定です。

エ:これは楽しみですね、ぜひ春のヘッドフォン祭に間に合うようお願いします!

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エ:ブリスオーディオさんの、音の基本コンセプトとは?また各製品の特長は?

ブ:ケーブルはオーディオの必需品ですが、ケーブルにより音が変わってしまう事が多いのも確かです。その中でも、本来の音源が持っている情報量と解像度。この部分は、元の音に出ているものは出来る限り失わず届けたいというのが基本的な考えです。その上で、コストも関連してお買い求めやすいモデルから徹底的に追求したモデルまでをお選び頂けるようにラインアップを組んでいます。例えば、
osafune -今の音楽にマッチした快活な音
shinkai -より質感を上げてまmasamuneに近いものを
masamune ーさらにスピード、質感ともアップ
murakumo ー緻密さ、立ち上がりたち下がりの余韻まで出る

といったところでしょうか、こんな感じで4製品を作っています。
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エ:現在人気の製品は、どのあたりになるでしょうか?

ブ:現在はイヤホン用の売上が一番になりました。今回生産を完了したSTDシリーズと、バリエーション展開がおかげさまで好評なUPGシリーズがメインですね。プラグタイプでいうと、バランスプラグタイプの比率が多く指名買いが多いです。

エ:ポータブル系ケーブル発売については、何か大変な事とかありましたか?

ブ:4.4mmバランスは早いうちに出せたのですが、実はpentaconnプラグの入荷が発売日のほんの少し前でないと難しいと言われ、何とか間に合わせたとか(笑)
2.5mmはプラグの規格には、製造上の格差というか誤差が多いためばらつきが多くなり、それらの相性もあり気をつかいます、これまた某ケーブルが、発売4日前に有名な某機種に上手く刺さらない事がわかり急遽徹夜で作り直した事があります(苦笑)

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エ:ケーブル、と一口に言っても様々なものがあると思いますが、これとこれとはケーブルとはいっても全く違ったものなので作り方も違う、というようなものはありますか?

ブ:そうですね、アナログケーブルとデジタルケーブルの違いは大きいですね。私どもはスタジオ向けのケーブルも作ることが良くありますが、デジタルは規格の決まっている部分、例えばインピーダンスの規定があり、そこを満たしてから作っていきますが、民生用のアナログケーブルはラインレベルであっても逆にルールが何もないところに最初の頃は驚きました。

エ:お客様からのオーダーというか、時には無理っぽいものなど有ったりしませんか?

ブ:弊社はオールハンドメイドなので、どのようにも対応できるところが強みと考えています。
うちとしてはそういったオーダーやトラブルなども含めて、勉強させて頂いていると思っています。顧客クレームには全力で対応する中で色々気づいたこともありますね。

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エ:今後の製品展開の予定をお聞かせください。

ブ:まず製品関係の予定ですが、何度も言いますがイヤホン系は取り回しに関するご意見が一番多いので、そこを良くするところ。先程も申しあげたとおり、近日中に取り回しを良くしながら持ち味を殺さないSTD001シリーズの後継機種となる「細い」ケーブルをご覧頂けると思います。
UPGシリーズは、先日発売開始したリファレンスシリーズでひと段落。次世代機はヘッドフォン祭で試作品を持って行けたらなと思ってます。
また、ポータブルで得たノウハウを元にピュアオーディオ用のエントリークラスモデルを準備しています。USBケーブルもOTGやtypeC導入など、バリエーションを増やすテコ入れを検討中です。

エ:春のヘッドフォン祭では、待望の新ケーブルお披露目に期待していますが、その他に何か?

ブ:今回、かなりグレードを上げた試聴システムを用意します、皆さんのヘッドフォンなど持ち込んで存分に聴いてもて下さい。また、普段あまり聴いてもらえないLANケーブル(50万円/m!)なども持込み、できるだけ比較体験出来るようにします。実はLANケーブルって、通す周波数とかデータ量がオーディオ用とは桁違いになるのでオカルトじゃなくちょっとした事で音は変わるんです。スピーカーではすぐわかる違いなのですが、ヘッドフォン祭ではヘッドフォンで試聴しても分かりやすいようにしたいと思います。

また、リケーブル自体をご存じない方に知ってもらう、聴いて頂くための努力をしています。手にとってもらい聴いてみてご判断頂ければ、と思い、今回のヘッドフォン祭に出展される他社様のブースよりご要望があれば可能な限りお受けいたします、弊社ケーブル使ってみたい会社様などございましたら製品貸出についてもお気軽にお申し出下さい。お客様向けのレンタルケーブルは今後も続けていきます、ショップへの貸し出しなども、ぜひご相談ください。

エ:この試聴室、お客様が訪れることは可能なのですか?

ブ:もちろんです。都会から遠いですけど(笑)逆に夜でもかなりの音量でスピーカーを鳴らせますよ。先に申し上げたハイレゾ音源全般への本格的対応や、ヘッドフォン試聴環境も向上させるためNmodeの完全バランスインーバランスアウトできるヘッドホンアンプを導入しました。

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エ:おー、弊社で販売していたNmode X-HA10ですね。コレ、いいんですよね・・・

ブ:最近はフルバランスのアナログヘッドフォンアンプにいいのが少ないですよね。フジヤさんでお勧めの品はありませんか?

エ:OJI Special(山陽化成)さんの製品など如何でしょう?今度ヘッドフォン祭でご紹介致します。

ブ:既に多くのお客様にいらして頂いていますが、一般の方でも事前にご相談頂ければ時間が合えばお越し下さい。電車でしたら高崎駅まで迎えに行きます。その際は他社様の製品との比較試聴も全然OK、聴いてみて他社製品が良いというご判断も当然あって然るべきなのでお気軽にどうぞ。

エ:持込み他流試合OK!それは素晴らしいですね。

ブ:配線関係はすべて自社製品ですけどね(笑)

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ブ:でも、これでもすべてに一番高いmurakumoを使えば全部良いかというと、そういうものではありません。むしろ下位モデルのほうが組み合わせ的にはベストマッチングとなる事もあります。

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エ:イヤホンケーブルに限らず、ポータブルオーディオ系製品は製品故障の場合修理ではなく新品交換、保証期間が過ぎたら実費でもう一つ購入、というようなことは珍しくありませんが、御社の場合は修理に対するスタンスはいかがでしょうか。

ブ:ブリスのケーブルは元々ハンドメイドという事もあり、フレキシブルなオーダーが可能です。また、これは無理だというレベルでなければ出来る限り修理します、せっかく作ったケーブルですので。また、購入後のプラグ変更やスペシャルオーダーなども、実費請求にはなりますが受付可能なご注文であれば保証期間後であってもお受けいたしますよ。

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ブ:あ、こういう試聴室を見ると「クラシックとかジャズとかじゃないと白い目で見られそう」とか全然思わないで下さい。アニソンもたくさん用意してるんですよ。たとえば「けいおん!」のコレとか、音イイんですよね~

エ:うわ、凄い音!しかしまさか、800D3で「けいおん!」を聴けるとは(笑)

ブ:この前、某社の方が来たとき、ここにある「あるアニメソング」を聴かせてその音の良さにぶっ飛び、即アマゾンでそのCD注文した方がいらっしゃいました(笑)

(と、聴かせてもらったアニソン、非常識なまでの凄い音が入ってます!バラしちゃうとCDが高騰しそうなので止めておきますが、入手しちゃおうかな・・・)

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・・・・・・という感じで、あっという間に約束の時間が過ぎてしまいました。お客様を見て製品を作り、アフターもしっかりしてくれるブリスオーディオさんの製品、ぜひ中野のフジヤエービックやヘッドフォン祭の出展の際に聴いてみて下さい!また群馬の底力を見せつけられつつ、関越道を東京に戻った取材スタッフでした。

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