【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。先日のファイナル様に続き、ヘッドフォン祭アワード2017秋のグランプリを受賞した3製品のうちのひとつ、

Audio-Technica ATH-ADX5000
【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

現在品薄状態となっており、初期受注をかなり多くしたフジヤエービックでも在庫はわずかという状態ですが、この人気の新しい開放型フラッグシップモデルの受賞をお伝えするため、東京都町田市のオーディオテクニカ本社を訪問し、いろいろお話を伺いました。【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

2016年に新築されたばかりの、町田市のオーディオテクニカ本社ビル。

今回は、東京営業所 主事の平田努氏、マーケティング本部 広報宣伝課マネジャーの松永貴之氏に、技術本部 コンシューマープロダクツ開発部 ポータブルリスニング開発課の田久保陽介氏と、マーケティング本部 企画部 コンシューマー企画課 ポータブルリスニンググループ主務の國分裕昭氏にもご同席頂きました。まずはアンティークオルゴールの並ぶ本社ビル1Fの広々としたエントランスロビーで記念撮影。【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

向かって左より國分、平田、松永、田久保の各氏

以下、フ=フジヤエービック、 オ=オーディオテクニカ

フ:(まずはトロフィーをお渡しし)この度、御社ATH-ADX5000を「ヘッドフォン祭アワード2017秋」グランプリ製品の一つとして選出させて頂きました。ヘッドフォン祭会場にて試聴された方の多さ、お客様などの声やSNSなどでの製品に寄せる期待度や満足度の高さ、弊社スタッフによる選出、そしてもちろん音質の良さといったファクターから総合的に選出させて頂きました。

オ:ありがとうございます。おかげさまで秋のヘッドフォン祭2017では混雑が予想されたため、当社も初の試みとしてATH-ADX5000には試聴整理券発行制をとらせて頂き限られたお客様にのみご試聴頂きました。それでも試聴整理券はまたたく間に両日ともなくなり、中野サンプラザ6Fに設置したオーディオテクニカブースでは期間中最初から最後までATH-ADX5000を含む製品試聴のお客様が途切れることはありませんでした。

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フ:オーディオテクニカさん久々の新フラッグシップモデルヘッドホンだけに、お客様が寄せる期待も大きかったですね。弊社でも発表直後からご予約を頂いていました。

オ:おかげさまで生産予測を大きく超える受注を頂き、大変ご迷惑をおかけしておりますが現在供給が間に合わず一時的品切れの状態でして・・・ただし近いうちに解消できるよう、工場では生産を急いでいます。

フ:オーディオテクニカさんの国内工場は本社から近くの町田市内にありますが、ATH-ADX5000はすべて国内生産なのでしょうか?

オ:はい、ADX5000については国内工場の熟練工が一台ずつハンドメイドで製作しています。

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フ:ADX5000の開発はいつごろからスタートしましたか?

オ:約3年前です。ここしばらくのヘッドホンブームの中、やはり当社でもこれまでのラインアップを飛び越えた、新しいフラッグシップモデルを用意しようという事で開発に取り掛かりました。

フ:開発開始から生産化の間までに、困難な問題のブレークスルーとか、この技術が推し!というような秘話?があったら、差支えない範囲で教えて頂けますか。

オ:ADX5000開発に大きく寄与したのは、このバッフル一体型の58mmΦという大口径ドライバーユニットが完成できたことですね。ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂という強度や剛性がきわめて高い物質の一体成型バッフルです。

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フ:やはり素性の良いドライバーユニットを完成させるのが音決めの最初のポイントなんですね。ユニットの構造などで特筆すべき点は?

オ:コイルによって変換された電磁エネルギーをロスなく伝えるため、超硬度を誇る “タングステンコーティング振動板” を採用しました。結果として音のレスポンス向上に威力を発揮しています。

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フ:タングステンというと、硬いけど金属としては重いというイメージがあります。昨今流行りの平面振動板系ヘッドホンは「振動系のマスを軽くして、微妙な力にも反応しやすくする」ことを売りにしていますが、なぜ御社の場合は重いタングステンなのですか?

オ:正確な振動の伝送を求めていくには、いくつかの方法がありますが、今回当社が重視したのは「硬さ」でした。軽い振動板でも、剛性に欠けでは正確な振動に結びづかない、軽さはそこそこでも「硬さ」により振動板固有のいろいろな挙動を排除して、伝わる振動を正確なレスポンスで動かす。そのための解の一つとして、タングステンコーティングを施しました。

フ:なるほど。その硬い振動板を動かす磁気回路についても詳しく教えてください。

オ:ドイツ製のパーメンジュール磁気回路を採用しましたが、軽量化(※後述)のためと、このマグネットは磁束密度では1テスラ以上出ています。

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フ:ADX5000の「統一テーマ」のようなものはありますか?

オ:58mmドライバー、開放型・・・ということで、超低域から超高域まで忠実に再生するリファレンスモデルを目指すと、どうしても大型化せざるを得なくなります。しかしヘッドホンは「頭」に装着するオーディオ機器ですから、「軽量化」「装着感」が大きなテーマとなりました。

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オ:この特殊ハニカムパンチング(上の写真奥)を施したハウジングはアルミニウムをベースとしていて、日本の職人さんの手による「匠のプレス技術」で一体成型されています。押さえ&取付リング(写真手前)はさすがに別部品になりますが、こちらはマグネシウム合金で作られていて、軽量化に貢献しています。

フ:え、この穴あけ&絞りも一体成型なんですか?てっきりパーツを組み合わせてあるのかと。

オ:言い忘れましたが、もう一つの設計テーマが「構成部品を可能な限り減らす」というものです。先程のドライバーユニットなども、パーツ展開図の構成部品は見る人が見ると「なんか抜けてる部品ない?」というくらい簡素な構造です(笑)

フ:確かにADX5000、大きいけど軽いんですよね。コード除く本体重量約270gは、このサイズとしては驚きです。400g超えるモデルも世の中にはありますからね。

【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

新製品発表会でのパーツ展開モデル。ブログ https://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=33856

フ:ADX5000では、長らくオーディオテクニカヘッドホンのシンボルでもあった「ウイングサポート」を採用しなかったことも、やはり軽量化のためですか?

オ:そうですね、シンプルで剛性のあるヘッドバンド部を作るためというのが一番大きな理由です。しかも捻れ剛性なども相当上がっています(強度テストした発表会ブログはこちら

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フ:このイヤパッドもフカっとして、いかにも装着性の良さげなものですね。

オ:イヤパッドとヘッドバンド部には合成皮革「アルカンターラ」を使用しています。アルカンターラ社の素材の中でも特に「通気性」にこだわった物をチョイスしました。

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フ:新製品発表会の試聴ルームで初めて聴いたとき、最初はアンバランス接続で「お、いいぞこれ」と思いましたが、バランス接続に変えた途端「うわ、激変!」とワンランク以上上がった音質に驚嘆しました。別売バランスケーブルAT-B1XA/3.0は、ぜひユーザーの方に揃えて頂きたいアイテムですね。

オ:ありがとうございます。バランスケーブル、ADX5000付属のアンバランスケーブルよりかなり太いのがお判りになりますか?これ、L/Rのケーブルを独立させてXLRコネクター部まで持ってきているからで、アンバランス用ケーブル(同素材)2本分入ってるとお考え下さい。

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フ:ADX5000は昨今のハイエンドヘッドホンのマストである「リケーブル対応」なのですが、ヘッドホン側の端子はオーディオテクニカさんお得意のA2DCタイプなんですね。A2DCを採用される理由は?

オ:MMCXはどうしても回転している間のどこかで「接触しない時間」が生じます。また2pinも抜き差ししにくく細いピンのため曲げたりしやすいという問題があります。A2DCは現在当社イヤホンなどに搭載していますが、上記のような理由で当社ではそれらの恐れのないA2DCタイプコネクターを採用し続けています。

【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

フ:この、以前から採用されているアタッシュタイプキャリングケース、今回ADX5000付属分もカッコよすぎですよね!

オ:またまたいいところに目を付けて頂いてありがとうございます!大切に長くご使用いただきたいので保管ケースもヘッドホン同様MADE IN JAPANにこだわって造っています。

【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

オーディオテクニカ 技術本部 コンシューマープロダクツ開発課 ポータブルリスニング開発課 田久保 陽介氏

フ:今後、これらの技術をAD2000Xの次世代モデル?など下位機へ展開する予定は?

オ:ADシリーズにはこだわらず、他の機種へも展開が出来ればと検討中です。

フ:来春のヘッドフォン祭でぜひ!参考出品でもいいので。

オ:いや、それはちょっとお約束は・・・(苦笑) がんばります。

【特別企画】”DEEP INSIDE Vol.5″ ATH-ADX5000の秘密を探りに、オーディオテクニカ本社で色々聞いてきた。

オーディオテクニカ マーケティング本部 企画部 コンシューマー企画課 ポータブルリスニンググループ 主務 國分 裕昭氏

フ:あとは、製品発表会でもヘッドフォン祭でも、ラックスマンさんのヘッドホンアンプにつないで鳴らしていましたが、どこか何かが欠けている・・・そう、ADX5000を鳴らすためのオーディテクニカのヘッドホンアンプが欲しいです!

オ:大変光栄なことにヘッドフォン祭でも多くのお客様からご要望を賜りました。是非そのご意見を元に今後の製品展開を考えていきたいと思います。

フ:物凄く期待しています!

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フジヤエービックでは、ラックスマンをはじめATH-ADX5000試聴用デモ機の真価を発揮出来るような多数のハイクラス据置ヘッドホンアンプを常設しており、バランス/アンバランスどちらの接続でもお聴き頂けます。ATH-ADX5000の真価を、お客様の耳でぜひお確かめください。

Audio-Technica ATH-ADX5000 フジヤ価格257,040円
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