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【ヘッドフォン祭アワード2018春】グランプリ銀賞はSTAX SR-009Sに!そしてSR-009が「殿堂入り」ダブル表彰!

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ヘッドフォン祭アワード2018春

戦術全製品を掲載する特設ページは、春のヘッドフォン祭から1か月となる明日5/29(火)に公開致します!今回もフジヤエービックスタッフによる独断で、春のヘッドフォン祭2018出展の製品などから話題性・人気の高かったモデルや注目に値するモノ・コトを選出します!
さて、ヘッドフォン祭アワード2018春のグランプリ、金賞のSHURE KSE1200、銅賞のSENNHEISER HD 820まで公開し残るは銀賞。「ヘッドフォン祭アワード グランプリ」表彰のために伺ったのは埼玉県富士見市!といえばマニアの方はもうお分かり。そうです
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STAX SR-009S
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STAX SR-009S フジヤ価格496,800 円
※初回出荷分は完売。現在7月以降出荷分のご予約受付中。
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SR-009が秋のヘッドフォン祭2010でデビューし、そしてこのSR-009Sも春のヘッドフォン祭2018でのデビュー。「スタックスのフラッグシップモデル」といえば、日本にとどまらず全世界のヘッドホンファンが注目するモデルとなりますが、今回のSR-009Sもその例にもれず情報公開解禁日から大きな話題となりました。もちろん中野サンプラザ11Fのスタックスブースは両日とも大盛況、特にフラッグシップイヤースピーカードライバーSRM-T8000とのコンビで聴いてみたい!という方が多く、常に試聴の列ができていました。
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ヘッドフォン祭アワード2018春
グランプリ銀賞 STAX SR-009S
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スタックス本社で出迎えて頂いたのは、仲田祥基社長他スタッフの皆さん。2016年に伺った際にもご対応頂き、永くヘッドフォン祭などでも「スタックスの顔」となっていた営業部長の佐々木さんが今春ご勇退され、(でもスタックスブースにいたのを見た人いらっしゃいますよね)今回はSR-009Sの開発者である高木さんにご対応頂きました。
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1. SR-009Sは、SR-009の後継機ではない!

実はSR-009を製品化してからSR-009Sの開発に取り掛かった、という事ではないんですよ。SR-009の開発がスタートしたのは、もう十数年前になるのですが、もうとにかく最高のものを創り上げる!という目標であれやこれや技術的なブレイクスルーを目指していたのですが、やはり製品化しないと売り上げにならないので(苦笑)、そろそろ世に出さない?という事になってSR-009を発売したんですよ。SR-007Aが税別20万円なのですが、SR-009は値段が40万円近くになる。当時そんな価格のヘッドホン、しかも当社の場合アンプも必要なのに、果たして買って頂けるのか?という懸念を持っていたんですよ。
ところが出してみると、フジヤさんをはじめこちらでも驚くほどの受注を頂き、しばらくは完全に品不足状態が続いてしまいました。いや、凄いなと。
で、SR-009Sは、SR-009発売の時にまだ開発途中だった、あるいはコストがかかりすぎると思われていた技術も投入して出来たモデルなんです。なので”SR-009MKII”ではなく”SR-009S”なんですね。「SはスーパーのS」なんですよ。そのため、SR-009も併売させて頂くことになっています。
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2. SR-009からSR-009Sへの進化した最大のポイント。

まず申し上げたいのは、ここ、新型の固定電極ですね。
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この固定電極自体が、もともと3枚のステンレスの金属板なんですが、接着剤で張り付けてあるわけでもハンダのような者で溶接してあるわけでもないんです。特殊な装置で高圧・高温中で長時間かけて圧着することによって、いわば熱融合とでも呼べるような工程で、このように隙間なくしっかり固着していくのです。もちろん溶けてくっついているわけでもありません。コンデンサー型ヘッドホンの場合、よく振動板の薄さのことが言われますが、むしろそれよりも振動板を挟みつつ微動だにしない、この固定電極の作り方が音質に大きな影響を及ぼします。
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で、こちらSR-009Sに使用している固定電極板は、完成品に金メッキを施してあります。金メッキ自体も表面の滑らかさを増すのですが、実はその前にもう一つ音質ががらりと変わる処理が施されています。
実は、このパンチングメタルの細かい穴ひとつひとつに、面取り加工を施しているのです
金色の電極版とアルミ地の電極版を透かして本を見てみて下さい。透過度の差が分かりますよ。
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☆縮小した写真では分かりづらいですが、明らかに金色のほうが透過度が高いです。

いかがですか、透過度の違いがお分かりになるかと思います。各ホールの面取りをしっかりやることによって、これだけの差が出ます。当然空気の抵抗も減ってきます。

3. SR-009SとSR-009の微妙な違い。

そのほかに見た目での違いとして、パンチングメタルが凸面のカーブを描く形状となりました。ですがこれは、デザイン面でのものではなく、音をよくすることを積み重ねたこうなった、という結果の産物で、これ自体も音質に影響しているんですよ。
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どちらも右側がSR-009Sなのですが、微妙にハウジングの厚みが薄いのがお分かりになりますか?ステーは両方共通なので、ステーの大きさとハウジングの厚みを比較してみると分かりやすいと思います。AWARD_STAX005

これは両機のアルミハウジングの図面です。009Sのそれは009と比較して開口部の厚みが薄くなりましたが、これだけでも音が変わります、先ほどの固定電極もそうですが「出てくる空気を極力邪魔せずキレイに逃がす」ことが音質改善につながります。メッシュの曲面化はここから生まれていて、要はハウジングが薄くなった分、指などでメッシュを押しても電極部などに触れることが無いよう、物理的な距離を取るためのものでした。が、これもやはり音に影響するんですね。ドーム型のほうが空気が逃げやすい、というか。

そしてもう一つ、ヘッドパッドの裏側の仕上げがペロアから本革を使うようになりました。これは、この部分がベロアだと汗を吸い込んでしまうために裏側も革を使うようにしました。
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そのほかには、SR-009SとSR-009の間に大きな違いはありません。ですがこれだけやると、出てくる音は変わりました。気分の問題かもしれませんが、より開放されて広がりのある音になった印象があります。

4. STAX歴史資料館がオープンしました。

このインタビューとは関係ないと思うのですが(笑)最近できたばかりなのです。本社で試聴ご希望の方は、無料で見学が可能ですよ。どうぞご覧ください。
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招き入れて頂いたそこは、スタックスの歴史を心行くまで体感できる場所でした!
存在は知っていましたが、実物は初めてのコンデンサー型スピーカー“ESS-4A”や(一部改造あり)ブルーのグリルがお洒落な“ESTA 4U”、アナログカートリッジ・トーンアームなど今はなき製品の数々。
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放送局の要請で作られたワンオフモデル、EIA19インチラックマウントのアンプ”SRM-MONITOR BROADCAST”はカッコイイ!
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もちろんイもちろんイヤースピーカーやドライバーユニットは、歴代モデルのほとんどがそろっているようです。オーディオマニア感涙の品がごろごろ。SR-ΣSRM-T2といった幻のレジェンドモデルも、ほとんどが完動状態で保管してあるとのこと。
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最近モデル、現行品まで。瞬く間に完売した限定販売モデルSR-300LimitedSRM-353X BKからSR-009Sまで。「ミミヨリハルモニア」が飾ってある!
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5. 「ヘッドフォン祭アワード」殿堂入りとしてSR-009選出。

併売されるSR-009ですが、上記の通り2010年秋に発表、2011年より発売が開始されました。このモデルがハイエンド平面振動板型ヘッドホンの新しい次元を切り拓いたといっても、今になっては過言ではありません。この数年の平面振動板ヘッドホンやコンデンサー型ヘッドホンの百花繚乱は、SR-009の成功があったからだと思います。フジヤエービックではSR-009を「ヘッドフォン祭アワード 殿堂入り製品」として認定、今回はスタックスさんダブル受賞となりました。おめでとうございます!
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左からSR-009S開発者高木さん、仲田社長、技術部長の鈴木さん。

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SR-009Sの発売前に、中のブロードウェイで無料試聴のチャンス!SHURE / STAX両社のディストリビューターである完実電気さんのご協力で、来週の土曜日、2018年6月2日(土)午後ゴング!

【コンデンサー型異種格闘技戦】
SHURE KSE1200 / STAX SR-009S ダブル試聴会
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ヘッドフォン祭に来られなかった方、聴けなかった方、一気にこの2モデルを発売前に聴いてしまいましょう!

 

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