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【HPFES AWARD】ヘッドフォン祭アワード2018秋、グランプリに輝いたのはVictor HA-FW10000!【誕生の秘密】

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秋のヘッドフォン祭2018(2018年10月27日、28日開催)から、間もなく1か月が経ちますが、来週には全部を弊社Webサイトで公開予定です、

ヘッドフォン祭アワード 2018秋
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ヘッドフォン祭出展の各社製品の中から、会場やツイッターなどで人気があり言及も多かった製品をメインに、フジヤエービックスタッフが独断で部門賞及びグランプリ製品を選び、グランプリ製品は表彰しちゃう!という企画、おかげさまでヘッドフォン祭のたびに公開して、もう3年続いています。第1回目、春のヘッドフォン祭2015のアワードグランプリ選出製品と部門賞選出製品一覧がこちら。これらの製品、今でもバリバリ現役でお使い頂いている方も、多いのでは?
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そして今回、初めて皆様からの投票を受け付けました。わずか5日間のみのアンケートでしたが、予想外の数のご応募を頂きました。
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その中で投票数トップになったこのモデルを、フジヤスタッフも「異議なし!」で今回の部門賞金賞、およびグランプリ金賞に選出しました。それがこちら、

ヘッドフォン祭アワード2018秋部門賞
(イヤホン 15-20万円クラス)金賞および
グランプリ金賞

Victor HA-FW10000
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・・・という訳で、早速横浜のJVCケンウッド本社をたずねてきました!
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今回、HA-FW10000を送り出した株式会社JVCケンウッド メディア事業部の皆様にトロフィーをお渡しして、記念撮影。
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フジヤエービック(以下「F」):まずは、ヘッドフォン祭アワード2018秋のグランプリ金賞に選出させて頂きましたことをお伝えに参りました。おめでとうございます!

JVCケンウッド(以下「V」): ありがとうございます。ヘッドフォン祭にもJVCの「ウッド」シリーズイヤホンなど長きに渡り出展しており、今回このような賞を頂き感激です。

F: 今回は弊社スタッフだけでなく、一般投票の結果でも御社のHA-FW10000が最高得票を獲得しており、ヘッドフォン祭にご来場頂いたお客様にも支持を得ての結果ですから、素晴らしいですね!

V: 嬉しいことですね。実際、ヘッドフォン祭会場でのFW10000の試聴にはたくさんのお客様がお越し頂き、行列をお待ち頂いてまでお聴き頂けたことと、試聴されたお客様からもさまざまなご感想・ご意見を頂き、弊社としても貴重な場となりました。

F: それではFW10000について、お聞きしていきます。まず、開発から製品化までにどの程度の時間がかかっていましたでしょうか?

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HP-FW01 / HP-FW02 / HP-FW03

V: 取り組みはじめたのは3年少し前、現行品でもある”WOOD”シリーズのHA-FW01 / FW02 / FW03 (2016年10月発売)の開発の中で、それと並行して、ですね。

F: 全くの独立プロジェクトではないんですね。

V: というよりも、FWシリーズの開発の中で、「これは音が良くなる」と分かっていてもFW01などではコスト面で採用できない技術というのが出てくるんですね。その技術を、コストを度外視してでも何とか世に出したいな、という想いがあった中で、アニバーサリーモデルの話が出て来て・・・

F: 行くしかない!と。(笑)その頃から「これはビクターブランドで出す」事は決まっていたんですか?

V: 開発しているうちにプライスレンジも上がっていくのですが、せっかくそこまでやるのなら弊社のオーディオ機器を代表するモデルとして、これまた弊社を代表するブランド「ビクター」を使わないか、またWOODシリーズ初代モデルのHP-FX500は、当時まだビクターブランドで発売していたこともあり、10周年のアニバーサリーモデルにもビクターブランドを使おうか、となりました。

Victor HP-FX500 (2008年2月発売)

Victor HP-FX500 (2008年2月発売)

F: ヘッドフォン祭も2008年春にスタートしました、ちょうど御社のWOODシリーズと同じ歳月を過ごしてきたんですね。この10年で、世間の「イヤホンというもの」に対する認識が随分と変化しましたね。

V: そうですね、WOODシリーズも当初はマーケティングから「価格はこの程度に抑えて、でないと売れない」と言われてたんですが、出来上がったものはその価格をかなり超えてまして(笑)でも当初予定販売台数は、あっという間に売り切れてしまい、嬉しい誤算でした。

F: そのベストセラーを、こだわりのチューニング&ブラッシュアップでこのFW10000まで到達してきたという事でしょうか。

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株式会社JVCケンウッド メディア事業部 技術本部 技術2部 部長 伊藤 誠氏

F: よくフラッグシップモデルだと「いくつのユニットを使った」とか、「こんな特別な技術やパーツを入れて、これまでにない音を実現」というようなスタイルが多いようですが、HA-FW10000に関しては基本的な構造はダイナミックドライバ一発で、各パーツを念入りにブラッシュアップした印象です。

V: 私たちは、ハイクラスモデルほど特定の得意ジャンルを作らず、音楽の質感をより良く伝えるようにしよう、という目標を持っています。この部分が凄いというより、全体の質感や表現力を上げることでどんな音楽にでも高い次元で対応し、結果として音楽を心地よく再生するモデルを目指しています。

F: あー、当社スタッフがFW10000の試聴レビューをしたときも、同じようなことを書いてましたね!(こちらのブログ記事

〝ビクターのWOODイヤホン、HA-FX / HA-FWシリーズ共通の、あの木のぬくもりを感じさせるような、とげとげしい所のない穏やかな、それでいて出るべきは音は出ていて鼓膜を震わせ、聴覚神経に浸透していく・・・そんな流れの、しかも従来機種よりワンランクツーランク上のレベルだね、と思わずにはいられないサウンドでした。”

V: そうですね、お勧めしたいのは皆さんが昔よく聴いていた曲、慣れ親しんだ曲をもう一度このFW10000を通して聴いて、また新しい発見をしてもらえたり、同じ曲なのに今まで以上に感動してもらえたりすることでしょうかね。

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3つのダイナミック型ドライバユニットのうち、一番左がHA-FW01のもの(ユニットカバーはアルミ製)、一番右がユニットカバー部にチタンを採用したFW10000のもの。

V: その目標の実現のためには、「空間表現能力」を上げるのが重要だと考えています。技術的にそれを達成するにはダイナミック型ドライバ一発が適しているという判断で、FW10000においてもダイナミックで行くという前提で、マルチやBAには行かず、ダイナミックドライバの可能性を追求しました。

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V: またFW10000では、ユニットのパーツがほぼ金属と木材で構成されています。プラスチックのようなものは出来る限り排除してあります。

F: 本当にパーツ一つ一つをブラッシュアップして組み立てているんですね。今回パーツで一番お金がかかった、大変だったというようなものはありましたか?

V: これはもう、楓本杢目の削り出しハウジング、漆塗り部分でしょうね。削り出したハウジング用ウッドを、塗り>>乾燥>>塗り>>乾燥>>塗り>>乾燥 と、「塗り」でこそ出せる「本物」の味と音になります。またウッド素材も、品質の安定した日本産の厳選した木材でテストしています。
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JVCケンウッド株式会社 メディア事業部 技術本部技術2部2G エンジニアリングスペシャリスト 北岩 公彦氏 1990年代頃からビクタースピーカー開発に携わっていた。代表作にSX500 DOLCE(DOLCE II,DOLCE ETERNO)、SX-V1など。現在はWOODシリーズを担当。

V: もともとスピーカーのエンクロージャーなどの設計に携わってきましたので、ウッドハウジングが音質に大きな影響を持つことにはノウハウを持っており、その中で今回は日本産楓材の無垢削り出しボディに漆多層塗りを施し、光沢仕上げをしました。

F: SX500 DOLCE系やSX-V1は仕事柄聴いてます。今でも中古市場で人気の高いスピーカーですが、言われてみればイヤホンのWOODシリーズに通じる音の傾向がありますね。

V: これがウッドドーム振動板の原板です。ご覧のように、極薄のシートから成型しています。
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F: うわ!これは薄いですね!完全に光を通してますよ。
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V: 今回は、設計上もっとコンパクトにまとめることも出来たのですが、ウッドの響きを大切にするためにハウジング部とMMCXコネクター部を分離したデザインを採用している点も特徴の一つですね。
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F: まさに、HA-FW10000のテーマ「すべては音のために」ですね!高額なイヤホンながら弊社でも多数のご予約を頂き販売を開始致しましたが、えっと。。。

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V: ヘッドフォン祭などでも多くのお客様に支持して頂き、先ほどの漆4度塗りハウジングなど時間と手間のかかるパーツを惜しみなく使い、ハンドメイドのパーツもあるため大量に製造が出来ず当方の予想を超えるオーダーを頂いており・・・大変申し訳ございませんが、次回出荷予定は2019年1月末頃となります。お待ち頂いているお客様には、ご迷惑をお掛けしております。

F: フジヤエービックでは引き続きHA-FW10000のご予約を受けたわっています。また中野ブロードウェイの店舗には試聴用デモ機を配備していますので、FW10000の音質を確かめて頂けます。お客様のなじみの音源をお持ち頂き、ぜひお聴きになってみてください。

V: よろしければ、こちらのFW10000 コンセプトムービーもご覧ください。

F: 本日は、お忙しいところありがとうございました!今後もHA-FW10000に続く、素晴らしい製品を送り出して頂くことをお待ちしています。

Victor HA-FW10000 こちらでご予約受付中です。
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