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【本番モデル聴いてみた】ルーマニアから”最高天”ついに登場!Meze Empyreanの実力に迫る。【ヘッドフォン祭アワード殿堂入り】

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春のヘッドフォン祭2018で国内初披露され、
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その金属工芸品のような美しいデザインと特殊な平面(平面磁界駆動型ハイブリッドタイプ)振動板による、これまた美しい音質が話題となったルーマニアのメーカー・Meze Audio社のハイエンドヘッドホン。

AWARD_HALLOFFAME

先日の秋のヘッドフォン祭2018では本番生産モデルが展示されており、ヘッドフォン祭アワード2018では数少ない「殿堂入りモデル」として認定された

MezeEmpyrean


2018年12月8日(土)発売決定!
もともと99シリーズなどで、いかにもヨーロッパらしい巧みな金属加工による繊細なデザイン性の高さが人気だったMezeヘッドホンですが、
Meze-99classic

Maze 99 Classic Walnut Gold

そのセンスが最大限に発揮されたのがこのEmpyreanではないでしょうか。

今回はそんなEmpyreanについて、いわゆる「本番モデル」の発売直前試聴レビューをお届けします!実機はこちら。まずは、外観の確認から・・・
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他のハイクラスヘッドホンと一線を画す唯一無二の外観からはほとんど変わっていませんが、春の段階ではメインカラー?がシルバーだったのですが、秋の本番使用はステー部が銅色に、ヘッドホン外殻部分がクロームメタリック調になり、落ち着いた雰囲気を醸し出すようになりました。こうしてみると、全体的に曲面で構成された柔らかなデザインであることがわかります。特にこのハウジンググリルは、ちょっとした美術品レベルの仕上がりです。

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ヘッドバンド側から撮影。さりげなくカーボンパターンが浮かび上がります。重量は430gと、ヘッドホンとしてはさすがに軽いとは言えない数値。ですが、絶妙なカーブがつけられたレザーヘッドレストがうまく荷重を分散してくれるようで、装着した実感としてはそれほど重く感じません。


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このクラスではほぼマストとなった、リケーブル対応。ヘッドホン側のケーブルコネクタは左右独立の4pinのミニキヤノン。リケーブルも比較的容易なタイプです。本国では別売の純正XLR/2.5mm/4.4mmバランスケーブルも出ていますが、国内では今のところアナウンスなし。なお購入時に3.5mmステレオミニプラグ(1.3m)または6.3mm標準プラグケーブル(3.0m)を選択します。
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イヤパッドはアルカンターラとリアルレザーの2種類が付属します。通常のヘッドホンのイヤパッドの倍くらいの厚みがあり、耳をすっぱり覆うオーバージイヤータイプらしく、またこの分厚いイヤパッドが本体の重さを感じさせず長時間装着しても疲れにくい点に貢献していると思います。ヘッドホン本体とは磁力で装着する”ISOMAGNETIC”とメゼが呼ぶタイプなので脱着は容易。
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平面駆動ドライバの上部に低域再生の効率に優れた帯状の”スイッチバックコイル”、下部に中高域再生の効率に優れた円状の”スパイラルコイル”をそれぞれ配置するという、Empyrean最大の特徴である世界初の「平面磁界駆動型等磁力ハイブリッドデュアルコイルドライバー」 “ISODYNAMIC HYBRID ARRAY DRIVER”が収まるハウジング内部。ここにもヨーロピアン調のデザインセンスが光ります。
余談ですが、中央下部のボタン状のパーツはなんだろう?これももしや音質調整に重要な役割を果たしているのでは・・・?と思いメーカーに確認をとったところ
「ドライバを開発したウクライナ・RINARO社のロゴが入った飾りです」とのことでした。
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ドライバそのものを複数搭載したヘッドホンはこれまでもいくつかありましたが、異なる形状のコイルを同一平面上に配置、というのはちょっと記憶にありません。
視覚的なユニークさは充分に伝わってきますが、はたして音へはどう影響するのか?!
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さて、それでは実際の音を聴いてみましょう。やはりEmpyreanには上質なヘッドホンアンプを併用することをお勧めしたいため、フジヤエービックでも人気の高いRME ADI-2 DACLUXMAN P-750uの両ベストセラーに接続して試聴しました。
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一聴すると、上品で素直な音だなあ・・・という感じではあるのですが、じゃあちょっと音量を上げてみよう、とするとこのEmpyreanの実力に初めて気がつきます。
ボリュームを上げてもまったく音が歪まない、帯域バランスが崩れない。
これ、当たり前のような感じもしますが、実はそんなことありません。ヘッドホンの試聴にはぜひお試しいただきたいのですが、同じ曲を音量を小さくしたり大きくしたりしつつ聴いてみてください。ボリュームを下げたらボーカルが引っ込んでしまう、上げたら低域が歪んで他の音域が聴こえない、というような「バランス崩れ」の経験、ありませんか?
ところがEmpyreanではそれがない。音量を上げていっても嫌な刺激がないのです。(注意)反面、調子に乗ってどんどん音量が大きくなってしまうのでここはご注意を。
前述の通り、アルカンターラとレザーという2種類のイヤパッドが付属するのでそれぞれを聴き比べてみると、
アルカンターラ・・・音抜けの良さ、音場の広がり重視
レザー・・・低域強調、音場の密度間重視
という具合に、こんな違いでさえ、しっかりと音の差が出てきます。
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楽曲やジャンルを選ばず使えるヘッドホンを指してよく「オールマイティ」という表現がされますが、このEmpyreanはどちらかというと「聴く曲ごとに別の顔を見せる」ヘッドホンで、まるでジャンルごとにまったく別のヘッドホンで聴いているような感覚をおぼえます。ソースを素直に再現する、という言い方でよいかもしれませんね。
全体の音質としてはスピード感と若干のドライさを感じさせつつもストレートな音色で、低域の量感は最低域まで伸びている割にレベルは控えめですが硬質で質感充分、という印象は変わらないものの、生楽器を鳴らす時は伸びやかな高域と躍動感で聴かせ、打ち込み系ならタイトな低域とバシッと決まるアタック感で楽しませ、ボーカルははっきり目の前で歌われているようなリアリティをしっかり表現。emp-02

丁寧にデザインされたプロダクトとしての魅力も、そしてもちろん音楽を楽しむオーディオ製品としての魅力も。これほど高いレベルを両立させているヘッドホンも珍しいのではないでしょうか。
お値段も458,000円(税込)と高額、ヘッドホンアンプもそれなりのものを要求される非常に質の高い製品ですがとにかくヘッドホンリスニングを愛する皆様にはぜひ一度聴いていただきたい、そんなヘッドホンです。
もちろんフジヤエービックでは発売日となる明日12/08(土)から試聴OK!!

ご購入されなくても、ヘッドホンサウンドの一つの頂点を体験してみてくださいね。
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Meze Empyrean フジヤ価格 各458,000円
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