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フジヤエービック、ヘッドフォン祭等で参考出品の “Sagra DAC” “Formula P1000″両機の受注を開始。

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秋のヘッドフォン祭2018でトップウイングブースにて参考出品されていた、2つの重要なオーディオ機器がついに正式生産開始となります。

XI AUDIO (イレブンオーディオ)
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まずは、ヘッドフォン祭の試聴でもマニアから高評価を受けており、へッドフォン祭アワード2018秋でも部門賞金賞を受賞、発売が待ち望まれていたDAコンバーター、
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XI AUDIO Sagra DAC (サグラ ダック)

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このDAコンバータの特徴は、D/A変換部に「R-2R ラダー抵抗型」と呼ばれる方式を採用したことです。

R-2Rラダー型は技術自体は目新しいものではなく、回路図上で組んだ抵抗がラダー(はしご)のように見えるような、抵抗などのパーツをディスクリートで組むタイプのD/A変換回路のことを指します。D/AコンバータのD/A変換回路は、ある時代まではこのタイプが主流でした。そうでなくなった理由はずばり

手間もお金もかかるから。

という理由なのですが、XI AUDIOは、音質面のメリットを最重要視し、あえてこのR-2R ラダー抵抗型のD/A変換回路を採用しました。しかもデジタル黎明期の頃にはバラつきが多かった抵抗などのパーツも、現在では厳密な値の品が手に入るため、当時とは比較にならない高い精度でR-2Rラダー抵抗型回路の実装が可能となっています。
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XI AUDIOのR-2Rテクノロジーとは?
XI AUDIO SagraDACの根幹をなすDAC部は、独自の最先端ディスクリートR-2Rサイン・マグニチュード・テクノロジーをベースにしています。プログラミング可能な大型ロジック・チップですべてのデジタル処理を行い、非常に高精度な薄膜抵抗を多数使用してDA変換を行うのです。

ほとんどすべてのデジタル録音は、いわゆるPCM(パルスコード変調)を使用して行われます。アナログ信号を一定の解像度とレートでサンプリングするのです。CDの場合は、1秒あたり44,100のサンプルを取り(サンプリング周波数44.1kHzとは、この意味)、サンプルあたり16ビット、もっと新しい録音方式では、1秒あたり384,000のサンプルで、これはサンプルあたり24ビットです。16ビットのサンプルは-32768~+32767までカバーし、24ビットは-8388608~+8388607までカバーします。
デジタル録音を変換して再びアナログに戻すための最適な方法は、R-2Rコンバーターを使用して、直接アナログに変換することで、これは当初、デジタル録音を再生する時に行われていました。しかし、優良なR-2Rチップは製造に高いコストがかかるので、しばらくしてデルタシグマ(ΔΣ)DACテクノロジーが使われるようになりました。それは、こちらの方が優れているからではなく、低コストでありながら大量のチップ処理を使用して製造できるからなのです。これによって、マルチビットDACチップに必要とされる、コストのかかるトリミング工程を回避することができるのです。
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デルタシグマDACは、16~24ビットのデジタルサンプルを受け取って、それらを1ビットのデジタルサンプルに再変換し、その後にずっと高速に2~5ビットのサンプルに変換します。この時に高レベルのノイズが生じるのですが、デルタシグマ変調器の次数を増やす(5次が典型)ことによって、そのノイズを可聴帯域よりも上の周波数帯域に移すことができます。ところが、残念なことに、そういった高度なデルタシグマDACは原理的に不安定であり、数多くの副作用が生じます(デルタシグマDACチップの製造業者のすべてが、これを低減させようと努力しています)。つまり、デルタシグマDACは、サイン波のようなシンプルな信号を送った時はどれも良好に動作するのですが、音楽のような複雑な信号を送ると、問題が生じるのです。

今、R-2R DACが戻ってきました。これによって、サウンドがずっとナチュラルになります。プログラミング可能なデジタル・ロジック・チップのコストが下がったこと、そしてまたより低コストでありながらきわめて高精度な薄膜抵抗が入手できるようになったことの利点を生かして、さらには最先端の表面実装テクノロジーで製造した基板を使用することによって、独自のR-2Rテクノロジーを開発したのです。
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また、同時展示されていた薄型の純A級プリアンプも同時発売開始となります、

Formula P1000 (フォーミュラ ピーテンサウザンド)
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こちらはラインレベルバランス入出力専用のプリアンプ。XI AUDIO設立者、日本ではLotooのCEOとしておなじみだったMichel Xiao氏は、以前から書斎に使うちょうどいいサイズでもあったプロ用の有名なスタジオユース・アクティブスピーカー“Genelec 1030A”を使っていたそうで、

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1030Aに組み合わせるプリアンプとして多くの既製品を試した後、真空管のプリアンプを自作。その経験を用いて制作したのがA級動作、フルバランス、左右分離、DC増幅、ディスクリート回路設計(真空管は使っていません)の、このFormula P1000ということです。Formula-P1000_002

いずれも受注生産で、納期は約1か月となりますが、待つ価値のある音だと思います。両モデルは、おそらく春のヘッドフォン祭2019(2019/4/27-28に中野サンプラザで開催)には再びトップウイングブースで試聴できるほか、フジヤエービックでも試聴の機会を設けていきたいと考えています。

XI AUDIO Sagra DAC フジヤ価格529,200円
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XI AUDIO Formula P1000 フジヤ価格340,200円
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