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【試聴レビュー】SHURE KSE1200は日本のファンの声を受け、「さらに進化したSHUREサウンド」になっていた!

2010年夏発売の“SE535”などで初のMMCX端子を採用し「イヤホンリケーブル」ブームの火付け役となり、またライブステージなどでの経験から引っ張られてもイヤホンが外れにくい、ケーブルを耳の上に通す方式を推奨して

通称”SHURE掛け”と呼ばれるなど、常に先進的なイヤホンメーカーの代表格として知られるアメリカを代表する音響機器メーカー、

SHURE(シュア)

そのSHUREが2018年4月28日、コンデンサー型イヤホン・ポータブルアンプのセットモデル第2弾を発表。その直後に開催された「春のヘッドフォン祭2018」本社スタッフが来日して世界初公開されたモデルが

SHURE KSE1200

このモデルについて語るには、まずその前身ともいえるイヤホンシステム
“SHURE KSE1500” に、触れなければなりません。

2016年1月15日に発売されたKSE1500は,、SHURE初のエレクトレットコンデンサー(静電)型イヤホンシステムであると同時に
世界初の高遮音性コンデンサー型イヤホンシステムとして登場しました。
開発に8年を要したこの意欲的な製品は、SHUREならではの音質とそのユニークな方式、
さらに24bit/96kHz対応のUSB-DAC搭載ということで話題になりましたが、ちょうどこの頃に96kHz以上のサンプリングを行ったり、DSDなどのハイレゾファイルを再生可能としたポータブルオーディオプレイヤーが続々発売されてきたこともあり、特に日本のユーザーはKSE1500のデジタル入力よりもアナログ入力を使用する傾向が強かったようです。この事実はヘッドフォン祭などのイベントや店頭などでのお客様の反応、ユーザーレポートなどを通じてシュア本社のスタッフにもフィードバックされていました。

それから2年の歳月が流れ、この6月7日に発売売開始された「KSE1200」!

イヤホン部分は前作KSE1500と同じでありながら、アンプ部分をアナログ入力専用に
絞ってコストダウン。デジタル入力機能やDSP機能、液晶ディスプレイなどはバッサリとカットし、同時に回路も小型化できたため、アンプ本体のサイズも2まわりほど小さくなりました。KSE1200開発の過程などは、ヘッドフォン祭アワード2018春グランプリのトロフィー授与の際にシュアジャパンのThomas Frederiksen(トーマス・フレデリクセン)代表取締役社長へのインタビュー記事があるので、併せてお読みください。

そんなKSE1200、ようやく発売された量産モデルで、フジヤエービックで長年あらゆるイヤホン・ヘッドホンの音を聴いてきたベテランスタッフがレビュー致します。

KSE1200の外観:

KSE1200ではディスプレイも省略されたため、ぱっと見ではバッテリー残量がわからないという点はありますが、駆動時間は12時間と比較的長め。もちろん充電にはポータブルオーディオではおなじみのUSB-microB端子を使用するので、モバイルバッテリーなどで補うことも可能です。
使用テスト中はほぼ毎日、通勤時に1~2時間ほど使っていましたが、1週間のテスト期間では初日にフル充電を行ったこともあり、再度充電が必要になることはありませんでした。
アンプ部底面には充電専用(アナログなので)のUSB-microB端子と、「PAD」なるスイッチが。

これは入力信号レベルの減衰スイッチで、機器(この場合DAPですね)によってまちまちな出力信号レベルの強さに合わせて使用します。この機能自体は前作KSE1500にもありましたが、あちらが液晶画面を見ながら設定が必要だったのに対し、KSE1200はこのスイッチで手軽に変更可能に。
今回テストで組み合わせたIRIVER Astell&Kern KANNライン出力設定は「1V」)では-10dBにしておくことでインジケーターランプも適切状態を示すグリーンランプが点灯しましたが、

例えばこのPADスイッチを「0dB」にしてみると、入力信号が強すぎて音割れを起こしてしまう
状態のレッドランプに。マイクでも世界的に有名なシュアならではの、オーバーロード(過大入力)チェック用インジケーターです。

このあたりは組み合わせるDAPによって変わってきますので、インジケーターランプを参考に
ちょうど良い出力設定やボリュームを探る必要があります。組みあわせるプレイヤーにはこのKANNなど、ラインアウト機能もしっかり配慮されている機種がお勧めです。

 

イヤホン部分についてはヘッドフォン祭における製品発表会でも明言された通り、KSE1500と同一となります。形状としてはSEシリーズとほぼ同じ、イヤチップもおなじみ「弾丸」なので遮音性については折り紙付き。
他のイヤホンは一切接続できない”専用設計”であるため、いわゆる拡張性などは皆無ではありますが、この伸びやかでかつ繊細でありながら開放的な音が持ち運びでき、しかも音漏れなしでどこででも楽しめる、というストロングポイントは他のどんな機種もかないません。

静電型という方式上、高電圧を流す必要があるためケーブルは少々太めですが、非常に柔らかいので取り回しとしてはわりと良い部類に入るかと思います。おなじみの”SHURE掛け”で、いわゆるタッチノイズ等は気になりません。(逆に言えばSHURE掛け以外の装着はできません)

音質的にはKSE1500譲りの、という感じで非常にスッキリとした、いわゆるフラットな音という感じです。高域の伸び、音場の広さなど、本当にいま耳につけているのは密閉型イヤホン?というくらい開放的な音を聴かせてくれます。
さらに「ボリュームを上げても音が破綻しない、うるさく感じない」というポイントも見逃せません。※音量には充分ご注意を!
遮音性には定評のあるSHUREイヤホンですが、例えば電車の中で静かな音源を再生する場合にはやっぱりある程度音量を上げたくなってしまうもの。そうした状況でも変に低域が分厚くなったり、高域が詰まったりということなく、全体のバランスをくずすことなく音量が上がってる感覚です。
特にKSE1200でオススメしたいのがライブ音源の再生。演奏や歌声の再現性はもちろんのこと、観客のその場の反応やざわめきなど、会場の空気感までもがしっかり伝わってきます。また、心配されていた無音時のホワイトノイズについても、まったくと言ってよいほど気になりません。

KSE1200はアナログ接続オンリー。ということは…
以前からポータブルオーディオ好きな方にはピンとくるかもしれませんね。そうです!
SEシリーズと違いイヤホンケーブルは着脱不可ですが、DAPとアンプとをつなぐミニミニケーブルを替えることによる音の変化が楽しめるのです!

今回のレビューも、一番上の写真に写っている「ブリスオーディオ」のハイグレードケーブルなどを使用して行いました。

BRISE AUDIO mini-mini cables

BRISE AUDIO mini-mini cables & ALO audio Cables

もちろんパッケージ内にも2種類の長さ(15.2cmと92cm)のミニミニケーブルが同梱されているのですが、ここは音質アップのためにさらに良いものに替えたいところ。以前ポータブルアンプが流行った頃に何本もミニミニケーブルをそろえたけど、最近はなかなか出番もないなあ…なんて方、結構いらっしゃいませんか?
KSE1200自体の音が素直なこともあって、ミニミニケーブルの違いがわりとはっきり出てくるので、かなり楽しめますよ。

KSE1200はフジヤエービックでも大好評発売中、店頭には試聴機もご用意してありますので、ポータブル環境のレベルアップをお考えの方はぜひ一度お試しを!
なお、SHURE製品をご購入の際にはフジヤエービックを含めて国内で4社のみ認定されている「SHUREプレミアム正規販売店」をぜひご利用下さい!

もちろんフジヤエービックはプレミアム正規販売店(イヤホン・ヘッドホン・マイクロホン全て)認定を受けていますのでご安心を。

SHURE KSE1200 フジヤエービックの販売価格はこちらから 

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2018年6月25日  by fujiya_contents

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